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“科学的根拠に基づく目標はビジネス慣習のスタンダードとなるべき”

SBTイニシアチブ兼CDP再生可能エネルギー部門理事Alberto Carrillo Pineda

科学的根拠に基づく目標とは?

科学的根拠に基づく目標とは、最新の気候科学により
パリ協定で掲げられた目標達成に必要とされた
取り組み、すなわち「
地球温暖化を産業革命以前と
比べて2°Cより十分低く保つとともに1.5°Cに抑える努力の推進」
に合致した温室効果ガス排出量削減を実現するため、企業により採用された目標を指します。

Albertoは、SBTイニシアチブ(SBTi) へ参加し、
公式に科学的根拠に基づく目標達成に向けて取り組む
ことで、企業は気候行動におけるリーダーシップを証明することが可能と信じています。これらの目標は産業界の専門家委員会により検証されたものです。

これまでに600以上の企業が科学的根拠に基づく目標設定に向けた取り組みを24ヶ月以内に実施してきました。

ネット・ゼロの未来に向けて

「科学的根拠に基づく目標は、 1.5°C シナリオに
従う企業にとって重要なツールであるだけでなく、
企業が2050年までにネット・ゼロエミッションを達成
するという長期目標に沿いながら、短期間の行動を
起こすことに貢献します。」とAlberto氏は語ります。
短期の科学的根拠に基づく目標と長期戦略を組み合わせることで、投資家やその他のステークホルダーに企業が変革のリスクを低減しているとの確信をもたらします。

ビジネスにとって利益となる

科学的根拠に基づく目標によるビジネスへの利益には、イノベーションの増加、規制による不確実性の低減、
投資家の自信及び信頼の強化、収益性及び競争力向上、ブランドの評判の向上、最終コストの節約の6つがある
ことが確認されています。

SBTイニシアチブ (SBTi) は、CDP(旧カーボン・ ディスクロージャー・プロジェクト)、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)及びWWFによる共同イニシアチブであり、We Mean Businessが掲げるコミットメントの一つです。

科学的根拠に基づく目標設定に向けた取り組みを24ヶ月以内に実施する企業数 : 600以上

SBTiによりその科学的根拠に基づく目標が認証された企業数 : 230以上

詳細は1.5°C Business Leadership reportをご覧ください。